太字の万年筆で落書き
いっときは4,5本の万年筆を持ち歩き、職場のスケジュール帳に使い分けるぐらいにはまっていた。今は一本をのぞいて職場で使うことはなくなってしまったけれど、それでも自宅で日記や落書きを書くときに使い分けている。
一本あれば充分かもしれないけれど、万年筆に限らず趣味の要素のあるものはちょっとした違いでついついいくつか手に入れてしまうものだったりする。日記に使っていたのは細字で詰めて書くことが多かったのだけど、最近は太字の出番が多くなってきた。
手持ちの中で一番太い字が書けるのは、プラチナセンチュリーのシャルトルブルー。C、コースという一番太い字幅だ。
この万年筆、サインペンのような字が書ける。
標準的な万年筆の字幅は一番細いのがEFで極細字、次が細字でF、中字のM、Bが太字になってCはその上の幅になる。メーカーによってはBBとか3Bとかいうのもあるし、単純な字の太さだけで表せないような字幅もあるけれどひとまず割愛。そのあたりは「万年筆 字幅」で検索したほうがよくわかるかもしれない。
比較対象で細い字を書いておけばよかった。とりあえず、サインペンとかマッキー細字の太さと同じぐらい。当然そんな太字だと使いどころは限られがちになる。手帳にスケジュールを書きこむには…できないわけじゃないけど、あまり向いてない。ノートの罫線に合わせようとすると漢字がつぶれる。文字のサイズを気にせずにガシガシ書くか、郵便のあて名書きぐらいしか実用的な使い道はないんじゃなかろうか。
そんなのでも愛用しているのは、つまりは気持ちよく書けるから。
抵抗感なくぬるぬる書くことができる。ジェットストリームのボールペンもぬるぬる書けるけど、太字になっている分滑りが違う。何となく物を書くのにもってこいの万年筆だ。
国産の万年筆は、文房具売り場に試し書き用のペンスタンドが設置されていることがある。もしあったら細字から順に試し書きしてみるとよくわかる。細字、中字、太字ときて極太字を書いたら笑えるほどぬるぬるしてます。