【お酒】ガラッティ・グラッパ
グラッパはイタリアで作られるブランデーの一種で、十世紀ごろに上流階級ご用達だったワインを作っていた農民がブドウの絞りかすを蒸留して生み出したお酒なんだそうです。
由来も材料も目一杯「庶民のお酒」といった体なのですが、今やものによってはコニャックの方が安いぐらいの値段だったりするから中々気楽に買えません。生産量が少ないせいでコストがかかっているのか、それともお値ごろなグラッパは輸入されてないだけななのか。何年か前に800円ぐらいのミニボトルを買ったことがあったのですが、正月に飲んだカバランのミニボトルが1,000円でフルボトルは7,000円ほどだったからフルボトルだと5~6,000円ぐらいでしょうか。
ミニボトルを開けてグラスに注ぐと、ブランデーやブドウジュースとはまた違うブドウの香りが立ち、後口もブドウを食べた後の渋み口の中に残るような強烈なお酒でした……。と書くと口に合わなかったようですがそんなことはなく、むしろその強烈さが忘れがたいものとなってお値ごろグラッパを探してみたりしたのでした。その後サイゼリヤでもグラス売りしているのを知ってたまに飲んでいるものの、家飲み用の一本は中々買えずという状態でした。
前置きでバレバレですが、今日の晩酌はガラッティという名前のグラッパです。Yahooポイントがたまったときにカシャーサと一緒に買いました。度数38度のフルボトルでお値段1,400円そこそこと、待望のお値ごろグラッパです。
開けてみると、グラッパ独特の癖がある香りがします。もちろんお味はガツンと強めで後口はブドウの渋み。なのですが、あの始めて飲んだミニボトルに比べると香りも味も少しメリハリが弱いような気もします。値段が値段だからやむなしなのかとも思いましたが、ただ単に最初に飲んだ記憶が美化されているだけかもしれません。
昔の思い出はともかく、お手頃な値段でちゃんとした味の一本でした。