知能検査ってどうなんでしょう(その2)
先日書いた知能検査の話、今回は受診編です。
受診したのはウェクスラー成人知能検査のWAIS-IIIと、SCTという心理テストの二種類でした。診察室から離れた別室に案内され、心理士さんと差し向かいで進めます。
開始前にひととおり検査についてご説明をうけました。十何種類のテストがあり検査時間が2時間以上かかること。途中しんどくなったらいつでも休憩してもよいこと。しんどくなくても半分程度進めたところで休憩をはさむこと。とにかく疲れる検査みたいです。
どんな検査だったかについては、例によって検索してもらえると先達の体験談や専門的な説明がたくさん出てきますので、そちらを参考に・・・。
で終わらせてしまうとブログを書いてる意味がない。各検査で何を量ることができるのか、その説明だけこちらにしていただいて、ここからは自分で体験した感想をネタバレしない程度に・・・事前知識アリの状態で受診されたりしたら意味のない検査だし・・・書いていきたいと思います。あと、以下に書いている順で検査を受けたわけではありません。こちらの順番どおりに書いていきます。
・言語性検査:言葉を使って考える力や耳で聞いた情報を処理する能力の検査
知識 :「ブラジルの首都はどこですか?」というような雑学問題です。わからなかったらどうしようもない。
理解:ことわざの意味や社会慣習について説明していきます。社会慣習については思うところを述べていけば良いと思いますが、なるべく一言二言で済ませず詳しく説明する必要があり、理解しているつもりでもいざ説明してみるとつかえにつかえてしまいました。「つまり、休暇を取ることで、えー、心身をリフレッシュさせ、るのは、その、雇用者の。義務ですから」
算数:文章問題を読み上げてくれるので答えていきます。もちろん暗算。
類似:「カメとトカゲの共通点は?」のような質問に答えていきます。中には「カラスと机の共通点は?」のようなくたびれた謎かけみたいなものも。
単語:「鉛筆とはどのようなものですか?」のように、ありふれた単語について説明をしていきます。と思ったら終盤はありふれてないような単語も出てきます。
数唱:「1・2・3」と読み荒れられた数字を復唱します。数列が長くなったり逆順で復唱したりもします。
語音整列:上の数唱+かな。
・動作性検査:目で見た情報を整理する能力や空間認識力の検査
絵画完成:イラストの中にある足りない部分を見つけます。「甲羅のないカメ」のようなレベルのものから全くわからないものまで。
符号:0~9の数字に対応した記号をランダムな数字の列に合わせて延々書き続けます。頭を使うテストが多い中、割といい感じに進めることができました。
積木模様:積み木を使って指示された形を組んでいきます。タングラムみたいな感じ。
行列推理:抽象的な図柄が何パターンか並んでいて、選択肢からそのパターンに会うものを選ぶという、これぞIQテストというような検査でした。
絵画配列:4コマ漫画を起承転結順に並べるようなテストです。こう書くと簡単そうでしょ?これも後の方になると訳が分からないのが出てきます。
記号探し:5-6個並んだ記号の中に、示された記号が入っているかどうかを探していくテスト。頭を使うテストが多い中、これは調子良くこなせました。
組合せ:ばらばらになった絵を組み立てるパズルのような感じ。
そして、最後にSCT。文章完成法テストというらしく、「私はよく」などの言葉に続く文章を完成させていくというもの。
はっきりいってこれが一番難関でした。
頭に浮かんだままに書いていってくださいねといわれたけれど、私はよく、いねむりする。だけでは文章の体になってないし、よく、何をしているか、いや、何を考えているかにしたほうが文章になるかな?と、まあ思うがままに書けない。お題は30個ぐらいだったのですが、結局全部書くのに一時間以上かかってしまいました。
これでようやく検査終了。よっぽど頭を使っていたのでしょう、2時間ちょっとだったのに仕事で一日煮詰まっていた時ぐらいの疲労度でした。
さあ、あとは結果を待つばかり。
・・・ではなくて、実はこの検査1か月前に受けてまして、まさに今日、仕事帰りに検査結果報告書をもらってきています。
わが能力はどんなものだったのか?は長くなったのでまた次回。