かのやまさんのblog

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並品万年筆

日記や手帳に万年筆を使っていて、赤黒青緑のインクを入れたものを持ち歩いている。4色ボールペンを持っていたほうが取り回しが効くのだけれど筆圧が不要だしインクがかすれたりダマにならないため書いていて快適なので、いくらかの非効率さを引き換えにしてペン4本を出したりしまったりしている。

もちろん、そんな悠長なことができるのは仕事に余裕があるときだけで、忙しくなってくるとボールペンの出番になる。

一方、自宅で日記を書いたり落書きしたりするのは時間に追われる余地はないわけで寝る直前までふにゃふにゃと日記を書いている。

リーズナブルな万年筆でも長く使えるように作られているから4本もあれば充分のはずだが、格好の良い軸のブツがあったりしてあれもこれも欲しくなる。そんなに高収入でもないので気の向くままに買うこともせずほとんどは眺めているだけでも少し余裕のあるときに1本、また1本、と買ってしまいすでに手持ちは10本ほどになってしまった。

先日も懲りることなくオークションや販売店のWebで中古万年筆を眺めていたところ、某専門店のオリジナル万年筆が売りに出されていた。新品定価実に10万円という良いお品物で2年ほど前にリリースされたものらしい。スレやメッキの剥げが目立つからか4掛けほどの値段で出されている。

2年で目立つほどにすれたり剥げたりするほどならそれこそ毎日持ち歩いて相当使い込んでいるものだろう。限定品、しかも値も張るようなものだから愛着も沸いてくるんじゃないかと思うから、恐らく2掛けほどで手放してしまうのはもったいないような気もする。

といってもそんなのはこっちの勝手な思い込み。いくらレアものといっても筆記具は筆記具と割り切ってとっかえひっかえしていたとしても邪道でもなんでもない。ただカツカツの予算でオークションを巡視している身にとっては上のような感想を抱いてしまうだけだ。

もう一つの可能性もある。手持ちの本数が限られていて・・・家族にばれたら〆られるとかいう理由で、それでも目新しいものが欲しくなったから古いものを手放したとか。支配下登録枠をOverさせるわけにはいかないのだろう。

などと想像しているうちにその万年筆は書い手がついた。同じように良さげな万年筆を眺めている人ははかなりの数がいるようだ。