かのやまさんのblog

お酒とかカメさんとか雑記とか

ありふれたご意見、ご大層なご意見

 ワイドショーやトーク番組に出ているコメンテーターやご意見番にあたるタレントが紋切り型のコメントばかり言っているのを見るともやもやした気分になる。

 

 例えば、先日行われた李セドル九段とAlpha GOの対戦で4戦目にしてでようやく李九段が勝利した。するとこのタイプの人たちは独自の切り口で語るでもなく「人間も捨てたもんじゃないとホッとするね」ぐらいのことしか言わない。テレビの前で見ている視聴者の大半は似たようなことを考えてるだろうに丸々同じようなことだけ言っておしまいなのはどうなんだという疑問が頭の中に湧いてくる。

 

 それなら斜に構えたコメントならどうだ。先の例でいうと李九段が勝ったら「AIは多少難易度を下げることもできるからな」と言っちゃうようなタイプだ。こんなに極端なことをテレビで大っぴらに言うようなひねくれ者はそんなにいなくてむしろ2ちゃんねるとかTwitterで書き散らかされていたりするんだけれど、「○○が馬鹿なコメントをして軽く炎上している」といった話題は定期的に見聞きする。

 

 勝手なもので、こういうコメントでもモヤモヤしている。なに馬鹿なことを言ってるんだ。天邪鬼ならいいってもんじゃないぞ。

 

 実はその場その場で天邪鬼になっていて一番馬鹿なことを考えているのは誰あろう自分なのだけど、しじゅう野次馬に徹していると「何はなくともガヤから入る」体質になってそのくせ一本筋の通った考えは持っているつもりになっていたりする。勝手なもんだ。

 

 それじゃあ、天邪鬼でなくて一本筋の通った野次馬根性と無縁の意見ってどんなのだと聞かれると、一番良いのは奇をてらわず素直な感想を述べることかな。となる。

 あれ、最初にモヤモヤしていた紋切り型になってしまった。失礼しました。