【お酒】パスティス51 パスティスとかアブサンとか
お酒を飲みだしたのがきっかり20歳になってからで、最初はビールとチューハイばっかりだったのがワイン・日本酒と手を出して、30を過ぎてウイスキー・スピリッツ・リキュールあたりの洋酒一般にドはまりして40overの壮年ざかり。寝酒を一杯摂ることがもはや生活習慣に組み込まれてしまいました。
このブログでもお酒の記事をちょこちょこ挟ませてもらっていますが飲んだ酒すべてを逐一記録しているわけではなく、頻繁に飲まないお酒だから備忘録として残しとこうかという気持ちと他にいくつもレビューされているような有名どころはそこを読めばいいやというずぼらさと物珍しさでアクセスしてくれる人を期待する下心がないまぜになった結果、だいたいはあまり頻繁に飲まないようなお酒をチョイスしています。
前おきはさておいて、今回のお酒はパスティス51。
フランス産のリキュールです。
フランス産のリキュールです。
ボトルに大きく51の数字がプリントされているから買ったときは度数51度のお酒とばっかり思っていたらそんなことはなく、も少し低めの45度。じゃあこの51は何のこと?と思って調べてみたらありました。
要約すると、1940年にドイツ軍がフランス本土に侵攻してきたのですが一か月ほどであえなく降伏。その結果、時の政権は「酒ばっかり飲んでるからロクな抵抗もできなかったんじゃないの?」と考え16度以上の酒類の製造販売を禁止してしまったそうなんです。その後販売が解禁されたのが1951年になってから。つまり記念の51ってことだったんですね。
水と混ぜると、この通り乳白色に変化します。
白濁する理由はアブサンと同じで、アルコールに溶けだしていた成分(主に油分だそうです)が加水することで分離し、光を乱反射するからという説明があるのですが、飲むときにはそのあたりのウンチクにこだわらなくてもいいかなと思います。
白濁する理由はアブサンと同じで、アルコールに溶けだしていた成分(主に油分だそうです)が加水することで分離し、光を乱反射するからという説明があるのですが、飲むときにはそのあたりのウンチクにこだわらなくてもいいかなと思います。
この点、アブサンもウンチクには事欠かないお酒で、詳しくはこちらを読んでいただければと思うのですが、例えば有名な飲み方として「グラスに入れたアブサンの上に角砂糖を乗せた専用の穴あきスプーンを置き、その上からウォータードリップで少しずつ水をたらして角砂糖が溶け切ったら完成」という優雅なものがあったりします。家飲みでこれを再現しようと思ったら大変ですよ。もちろん常備しているぐらいに愛飲していたら一通り道具を揃えるのは良いと思いますが、お試しで一本買ってみたっていうのであればコーヒーに入れるような具合に砂糖を直に放り込んでみるか、砂糖水を作って注ぐかすれば風味は充分再現できると思います。
ちょっと話が逸れてしまいました。とにかく飲んでみます。
ちびっと一口…。
ちびっと一口…。
やっぱり独特な味ですね(*_*;)
普段飲みなれないニガヨモギのインパクトを強烈に感じます。でもこの味はどこかで飲んだようなような気がするな…何だったかな…思い出せないか…と、しばらく悩んでいたらピピっと思い出しました。あれだ、風邪ひいたときに飲む葛根湯!にミントの風味を加えて爽やかさを引いた味。
なんだかアブサンやパスティスを愛飲する人が読んだら怒られそうな表現ですね。でも美味しくない訳じゃないですよ。ここまで読んで「あー、マズそう」と思われたなら原因はほとんど私の味覚と表現力の至らなさによるものです。確かに強烈な癖を感じるお酒なので合わない人はどうしたって飲みきれないかもしれませんが、悪くないと思えるようだったらたまにでも飲みたくなるような「良いほうに強烈な」癖のあるお酒だと思います。
ただ、バーでも家でも何杯か飲むかという場合、最初の一杯に飲むことはあんまりお勧めしません。存在感が強すぎて二杯目以降がかすんでしまいます。