かのやまさんのblog

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ステッキの使い方とか代替品とか

 90歳近い祖母が近所に住んでいて毎日商店街まで遊びに出かけている。会社帰りに家の前でばったり会うこともあるから昼から夕方まで出歩いてるんだろう。しゃべりもハキハキしてるしよく食べ毎晩ビールも飲む。もしかしたら孫以上に健康かもしれないが、このごろ歩くときに膝が痛くなるらしくちょっと前に会ったときにステッキを突いて歩いていた。ピンク色の時に花柄が入ったアルミのステッキでどことなくチープな感じのステッキだったからホームセンターかどこかで安いのを買ってきたんだろう、と思ったら百貨店で一万円ほどしたらしい。関心がないと全く相場はわからない。

 

 今やステッキといえばファッションアイテムとして使用することはほとんどないんじゃないだろうか。昔はよくスーツや和服姿でステッキを突いているオジサンを見かけて・・・というほどの歳でもなく、物心ついたときにはステッキの役割は歩行補助具かコントでいかにもなお年寄りを演じるときの小道具かという感じだった。

 

 関西地方出身だと吉本新喜劇を見て育った小中学生は多く、のめり込んだあまりに傘を間寛平のステッキのように使うやつも出てくる。出鱈目に振り回すともちろん刃傷沙汰になってしまうからふらふら歩くときにステッキ(に見立てた傘)を左右に激しくつ突いて歩くぐらいなのだけど傘本来の使い方からは大いに外れているために負担のかかり方も激しく、軸が微妙に曲がって開閉に支障をきたすことになる。だからといって当たり前だけどステッキを用立てることもなく、曲がった傘で少年時代を過ごすのだった。そのようにステッキにかぶれていたような小学生でも、歳を重ねて中年になってステッキを普段使いするわけでもなく、いずれ足腰の調子が悪くなる時までお預けになることがほとんどだろう。こんな時だからこそいっちょ伊達で使ってみようかとも思わないでもないけれど、40歳程度だとまだまだサマにはならないか。

 

 先日梅田でどこかから切り出したようなでっかい木の枝を杖にしている老人を見た。服装はラフとはいえポロシャツにブルゾン、カーゴパンツにスニーカーというこざっぱりしたものだったけれど、あの杖を突いて歩いているだけで仙人が暇つぶしに下界に降りてきたみたいになっていてちょっと面白かった。

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