かのやまさんのblog

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集中しているのかしていないのかわからない話

 何をするにも集中力というのは大事なもので、簡単な仕事でも漫然とやっているより気合を入れてガーっと片づけた方が早さも仕上がりも全然違う。没頭してくるとポンと良いアイデアも浮かんでくることもあるからさらによい出来上がりのものになる。

 

 もちろん、リラックスしているときにいい思い付きが浮かんでることもあるけれど、そんな風に思いつくアイデアはどちらかというと仕事のとっかかりになるようなネタが多く、根を詰めているときにポンと思いつくのは(当たり前かもしれないけど)今まさに手を付けている作業に関することが多い。ところが、これはというのをひらめいた直後に電話がかかってきたりするともういけなくなる。二言三言喋ったら折角のひらめきはどこかに行ってしまい思い出すのに苦労することになる。揮発性の高い頭だから思い出せないこともちょいちょいだ。そんなときはしょうがない、「多分たいしたアイデアじゃなかったんだろう」と自分に言い聞かせる。

 

 集中している状態から引き戻されるとそこまで頭の働きがシャットダウンされてしまうのか、まだ集中しきっていないからちょっとしたことで思い浮かんでいたことが蒸発してしまうのか。そのあたりのメカニズムも解明されているだろうからちょっと調べてみたいような気もする。

 

 小学生のころ、授業を聞いているうちに周りのしゃべり声が聞こえなくなったり、自分の座っている席の周りがゆっくり回っているような感覚にとらわれたりしたことがあって、もしかするとあれが人生の中で一番集中していた瞬間なのかもしれない。じじつ完全に無意識に陥ったことも何度かあったようで、自分の知らないうちに鏡の破片で手のひらを切っていたことがあった。手鏡を落としたのを拾って手持無沙汰にしているうちに破片で手のひらをスーッとやっていたらしい。これじゃ集中していたというより悪霊が憑いたようなエピソードだな。