おとととカカオ
通勤に公共機関を使っていると、オクトーバーフェストのような賑やかなものから地味な展示会までいつでもどこかでイベントが開催されていることを知ることができる。
この3連休、梅田界隈で面白そうな展示会が2つ開催されていたので冬の遠足として遊びにいくことにした。
まずは阪急百貨店のアートアクアリウム展。
ライトアップされた水槽に入っている金魚を鑑賞するイベントで、2~3年ぐらい前から話題になっていると思う。
順路に沿って進むと水槽に入った金魚がお出迎えしてくれる。ディスプレイされている金魚はおなじみの和金流金から丹頂・青文魚・水泡眼・頂天眼のようなおなじみでないのまでいるがどれも握りこぶし大でガタイがすごくよい。
奥に進むと大水槽がある。ここらへんは普通の水族館と同じ構成だ。
水槽はライトアップされていて独創的なデザインなのもある。ネオンにガンガン照らされて金魚はストレスにならないだろうかと考えなくもないが、そもそも色の付いた光をどこまで認識しているのかわからない。ひっくり返っている金魚はいなかったからそこまで劣悪な環境でもないのかもしれない。
数あるアクアリウムの中で一番華やかだったのがこちら。屏風を模した形になっていて、1年12ヶ月の風景画が順繰りで映し出される。フィナーレは一扇ごとに12ヶ月の絵がずらっと並ぶ。
派手なものばかりじゃなくシンプルな筒状の水槽もある。上からも横からも鑑賞できるナイスデザインの水槽だ…と思っていたが今考えると金魚鉢も同様だった。
金魚をたっぷり見た後はグランフロント大阪に移動してチョコレート展へ。入るなりカカオの匂いが充満している。
各種展示として、マヤ文明やアステカ文明からヨーロッパに伝わるまでの歴史が描かれたパネルと一緒にチョコレートを呑むのに使っていた器が展示されていたりする。
日本のチョコレートコーナーでは有名どころの歴代パッケージがずらりと並んでいたり、チョコアートなんていうものもあった。
個人的には一番の見所は収穫したカカオ豆がチョコレート菓子になるまでを紹介した工場体験コーナーだった。
収穫されたカカオ豆が板チョコになるまでを見ることができるのだが順路どおり進んでいくとこんな表示が。
照明のせいで見づらいが、「磨砕(グラインディング) ローラーを通ってすりつぶされてみよう!」と書かれている。
目の前にはローラーがずらり。ここを通って磨砕されろということか。
他にも「熱風で焙煎されてみよう!」「混合されてみよう!」「微粒化されてみよう!」という不穏な案内があちこちにある。
工場見学かと思っていたら自分がカカオ豆になり、加工されるのを実体験するコーナーなのだった。
製品になって出てきたところで売店があり、お土産のチョコレートを買って終了。
金魚とチョコレート、両方とも結構楽しいイベントだった。