かのやまさんのblog

お酒とかカメさんとか雑記とか

ホヤのカンヅメ(木の屋石巻水産 ホヤ缶)

最後にこのブログに記事を乗せたのが2017年の10月で、それから丸3年。

公私ともにアウトプットめいたことをすることが少なくなってドンドン馬鹿になっていきそうな気がしてきました。

 

とりあえずテーマも定めず、気になった事なりモノなりをどんどん書いて行こうかなと思います。

 

というわけで、ブログ再開一記事目はこちら。

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 「ホヤ缶 ビリ辛コチュジャン味」です。

上のカニさんはお気になさらないでください。

ルクアイーレ地下のスーパーで発見し、物珍しさだけでつい買って来ました。

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私がこれまでホヤを食べたのはただ一度、10年以上前に京橋の居酒屋で珍味盛り合わせの小鉢の一つに入っていたホヤの塩辛だけです。

当然味も食感もろくに覚えておらず、そもそも当時もあんまりホヤの味というのをどれだけわかっていたかどうか・・・そんな人間が「ホヤ缶 ビリ辛コチュジャン味」とか買って食べてもその魅力、旨味が判るのか?

でもホヤといえば酒の肴として重宝される珍味と言われていて、特に日本酒との相性は抜群らしい。こっちも晩酌を欠かさぬ酒飲みで、ちょうど家には飲みかけの日本酒が一合ちょっと残っている、ということは家に帰って一杯やるのにこれは正におあつらえ向きなんじゃないだろうか?

 

ここまで考えがまとまったらあとは早い。チャッチャと缶詰ひとつだけ買って、サッサと家に帰ってきました。

prtimes.jp

開缶の前にちょっと調べてみたら、2019年の9月にプレスリリースが出ていたようで50000缶だけの限定品だったんだとか。

世間一般の缶詰マーケットにおいて50000缶というのはどのくらいのレア度になるのかはよくわからないけど、発売から一年経っても入手できたということは、珍味というのもあるんだろうけどまだ探せばあるぐらいなのかな。


調べものは簡単にしておいて、さっそく開けてみると。

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思っていたのより違う見た目で入っていた。もっとコマギレになって缶に収まっている状態を想像してたんだけど、もしかして丸煮?

これは直で食べるより空けて切った方が良いのかもと考え、皿にホヤを移し替えてみる。

 

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皿に出してみるとこんな感じ。二等分ぐらいに切ってあったんだね。

コチジャンだれで似ているのでぱっと見はホルモン焼きに見えないこともないけど、匂いはまるっきり違う。はっきりわかる磯の香り。

 

「よく見りゃ断面は海産物だよな」と思いつつ、一口で行けるサイズのようなのでまずは一切れ。

 

・・・これは想像していたのと全然違う味だ!

なんだろうか、磯の風味が最初にどっと来る。
そのあと貝の肝っぽい苦味と塩味がゆっくり口の中に現れる感じ。
いや、ホヤってこんな味だったか。
コチュジャンの辛味はあまり感じない。ホヤというか磯風味に負けてる。
食感は柔らかく煮たイカみたい。

 

そういうものを一切れ丸ごと食べたので大変なことになってしまいました。
決してマイルドな味ではなくて、それを予備知識のないまま丸かじりしてしまったわけで。

結果、口の中がいろんな味や香りが混ざりに混ざる事態になって訳が分からなくなり、慌ててお酒で流し込んでひとまず落ち着かせ、とにかく仕切りなおして次の一切れに。

 

今度はちょびっと齧ってゆっくり噛んで味わう。

あー、でもやっぱり独特の味だな。

コチュジャン味より醤油とか味噌で煮た方がよかったんじゃないかな?

 

とか失礼なことを考えもってゆるゆる食べていくと、ジワジワと甘味と旨味も感じられるようになってきた。やっぱりがっつくものではなかったらしい。
ほぐれた身からイカを食べた時のような旨味が出てくるのが判るようになってきたら、苦みや塩味や磯っぽさも最初のときよりは気にならなくなってきた。

ここまでくると一安心というか、うろたえることなくちょっと食べてはちょっと飲みのペースを取り戻して、無事に晩酌終了。

 

40過ぎてほぼ人生初!のホヤ体験はなかなかビックリするものでした。

食感と見た目は好みが分かれそう、味もきつい人はきついかな。
ホヤの味はちゃんとしてるから「次は新鮮なのもためしてみたいな」という気にはなるしハマる人にはハマる味な気もするけれど、最初に食べた時のインパクトはとにかく強烈なので、がっつかずにゆっくり味わって食べることをお勧めします。

 

【お酒】パスティス51 パスティスとかアブサンとか

 お酒を飲みだしたのがきっかり20歳になってからで、最初はビールとチューハイばっかりだったのがワイン・日本酒と手を出して、30を過ぎてウイスキー・スピリッツ・リキュールあたりの洋酒一般にドはまりして40overの壮年ざかり。寝酒を一杯摂ることがもはや生活習慣に組み込まれてしまいました。
 
 このブログでもお酒の記事をちょこちょこ挟ませてもらっていますが飲んだ酒すべてを逐一記録しているわけではなく、頻繁に飲まないお酒だから備忘録として残しとこうかという気持ちと他にいくつもレビューされているような有名どころはそこを読めばいいやというずぼらさと物珍しさでアクセスしてくれる人を期待する下心がないまぜになった結果、だいたいはあまり頻繁に飲まないようなお酒をチョイスしています。
 
 前おきはさておいて、今回のお酒はパスティス51。
 フランス産のリキュールです。
 

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 ボトルに大きく51の数字がプリントされているから買ったときは度数51度のお酒とばっかり思っていたらそんなことはなく、も少し低めの45度。じゃあこの51は何のこと?と思って調べてみたらありました。
 
  要約すると、1940年にドイツ軍がフランス本土に侵攻してきたのですが一か月ほどであえなく降伏。その結果、時の政権は「酒ばっかり飲んでるからロクな抵抗もできなかったんじゃないの?」と考え16度以上の酒類の製造販売を禁止してしまったそうなんです。その後販売が解禁されたのが1951年になってから。つまり記念の51ってことだったんですね。
 

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 グラスに注いだらこんな感じ。生のままだとウイスキーに近い色みです。
 このまま飲んでもいいけれど、アルコールも個性も強いお酒なので水割りで。
 パスティス発祥の地マルセイユでもポピュラーな飲み方です。
 

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 水と混ぜると、この通り乳白色に変化します。
 白濁する理由はアブサンと同じで、アルコールに溶けだしていた成分(主に油分だそうです)が加水することで分離し、光を乱反射するからという説明があるのですが、飲むときにはそのあたりのウンチクにこだわらなくてもいいかなと思います。
 
 この点、アブサンもウンチクには事欠かないお酒で、詳しくはこちらを読んでいただければと思うのですが、例えば有名な飲み方として「グラスに入れたアブサンの上に角砂糖を乗せた専用の穴あきスプーンを置き、その上からウォータードリップで少しずつ水をたらして角砂糖が溶け切ったら完成」という優雅なものがあったりします。家飲みでこれを再現しようと思ったら大変ですよ。もちろん常備しているぐらいに愛飲していたら一通り道具を揃えるのは良いと思いますが、お試しで一本買ってみたっていうのであればコーヒーに入れるような具合に砂糖を直に放り込んでみるか、砂糖水を作って注ぐかすれば風味は充分再現できると思います。
 
 ちょっと話が逸れてしまいました。とにかく飲んでみます。
 ちびっと一口…。
 
 やっぱり独特な味ですね(*_*;)
 
 普段飲みなれないニガヨモギインパクトを強烈に感じます。でもこの味はどこかで飲んだようなような気がするな…何だったかな…思い出せないか…と、しばらく悩んでいたらピピっと思い出しました。あれだ、風邪ひいたときに飲む葛根湯!にミントの風味を加えて爽やかさを引いた味。
 
 なんだかアブサンパスティスを愛飲する人が読んだら怒られそうな表現ですね。でも美味しくない訳じゃないですよ。ここまで読んで「あー、マズそう」と思われたなら原因はほとんど私の味覚と表現力の至らなさによるものです。確かに強烈な癖を感じるお酒なので合わない人はどうしたって飲みきれないかもしれませんが、悪くないと思えるようだったらたまにでも飲みたくなるような「良いほうに強烈な」癖のあるお酒だと思います。
 
 ただ、バーでも家でも何杯か飲むかという場合、最初の一杯に飲むことはあんまりお勧めしません。存在感が強すぎて二杯目以降がかすんでしまいます。

 

 

パスティス51 45度 700ml

パスティス51 45度 700ml

 

 

 

【お酒】カルーア 抹茶

 外での飲み会はほとんどいつも飲み放題なので、ビールに始まりチューハイに移りハイボールに焼酎、日本酒とあれこれ飲んでしまいます。

 そして〆はカシスオレンジやカルアミルクのような甘めのカクテルです。飲み放題だからといって、そこまで味を変えてまで飲み続けることもないのですが周りがヤイヤイ盛り上がってたらつい飲んでしまうのでした。

 

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 そんなわけで、今日のお酒は日本限定カルア抹茶です。御覧の通りのミニボトル。

 

 コーヒーベースのお酒といってもカルアはかな~り甘くて、宴会の〆ならともかく家飲みだとそんなに手が伸びず、なかなか消費しきれなかったりします。

 

 でも、コーヒーリキュールのくせにまさかの抹茶フレーバーというこれは試してみたい。とはいえ探してみても近所にはフルサイズのボトルしか置いてない。。一本1,200円ぐらいだけど持て余すことを考えて買うのをためらっていたのですが、先週うちの近くにあるスーパーで200mlのミニボトルを発見。ようやく入手となりました。

 

 さっそくグラスに注いでみます。

 

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 見た目はしっかり濃縮された抹茶の体ですね。匂いは甘めかな。直にお味見…はやめといて牛乳で割ってみます。カルア1に牛乳2の割合。

 

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 おお、結構おいしそう。さっそく飲んでみます。

 

 …。

 

 ……。

 

 ………。

 

 ん?

 これ、カルアやね…。

 抹茶っぽい見た目とは裏腹に、ベースになってるコーヒー味が勝っています。

 僕の味覚が鈍いだけかもしれないけど、抹茶の風味はおぼろげに感じるぐらい。

 そして何より甘い!1:2だと濃すぎたか。

 居酒屋で飲むカルアミルクは毎度1:5ぐらいの塩梅で「もっと濃くてもええよ~」と思っていたのですが、それはこちらの認識違いだったようです。

 

 この後、もう少し牛乳を追加して飲んでみたら、まろやかないつものカルアミルクになりました。でもやっぱり抹茶感はおぼろげのまま。

 

 元が定番リキュールで良く親しんでいることもあって美味しくいただけるのは間違いないのですが、思っていたのとは少し違う感じ。もっと抹茶が前面に出てるのを期待してたから余計に面食らっただけかもしれませんが…。

 

 

 

 

【お酒】ガラッティ・グラッパ

 グラッパはイタリアで作られるブランデーの一種で、十世紀ごろに上流階級ご用達だったワインを作っていた農民がブドウの絞りかすを蒸留して生み出したお酒なんだそうです。

 

 由来も材料も目一杯「庶民のお酒」といった体なのですが、今やものによってはコニャックの方が安いぐらいの値段だったりするから中々気楽に買えません。生産量が少ないせいでコストがかかっているのか、それともお値ごろなグラッパは輸入されてないだけななのか。何年か前に800円ぐらいのミニボトルを買ったことがあったのですが、正月に飲んだカバランのミニボトルが1,000円でフルボトルは7,000円ほどだったからフルボトルだと5~6,000円ぐらいでしょうか。

 

 ミニボトルを開けてグラスに注ぐと、ブランデーやブドウジュースとはまた違うブドウの香りが立ち、後口もブドウを食べた後の渋み口の中に残るような強烈なお酒でした……。と書くと口に合わなかったようですがそんなことはなく、むしろその強烈さが忘れがたいものとなってお値ごろグラッパを探してみたりしたのでした。その後サイゼリヤでもグラス売りしているのを知ってたまに飲んでいるものの、家飲み用の一本は中々買えずという状態でした。

 

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 前置きでバレバレですが、今日の晩酌はガラッティという名前のグラッパです。Yahooポイントがたまったときにカシャーサと一緒に買いました。度数38度のフルボトルでお値段1,400円そこそこと、待望のお値ごろグラッパです。

 

 開けてみると、グラッパ独特の癖がある香りがします。もちろんお味はガツンと強めで後口はブドウの渋み。なのですが、あの始めて飲んだミニボトルに比べると香りも味も少しメリハリが弱いような気もします。値段が値段だからやむなしなのかとも思いましたが、ただ単に最初に飲んだ記憶が美化されているだけかもしれません。

 

 昔の思い出はともかく、お手頃な値段でちゃんとした味の一本でした。

 

 

 

 

 

阪神大ワイン祭で連休スタート

 暦の上では明日からゴールデンウィークですが今日の終業直後から、いや少し前から気分はすっかりホリデーモードに切り替わりました。なにをしようか考えながら会社を出て電車に乗り大阪駅で下車します。電車の中では結局予定は思いつかないままでしたが、とりあえず今夜は行こうと決めていたところがありました。

 

 阪神百貨店の八階で開催している大ワイン祭です。

 

www.hanshin-dept.jp

 

 大と付くだけあって毎回力が入っていて、試飲可能な銘柄は実に800種類ありバルコーナーのフードメニューも今回は肉食女子向けの肉系アテが充実しています。

 肉食女子ならぬカメ系男も、試飲しすぎて悪酔いしないように前もって立ち食いそばを食べてから馳せ参じます。

 

 会場の八階はやはり人だらけ。販売ブースはどこも軽い行列です。まずは無料テイスティングもそこそこにバルコーナーへ向かいました。チラシに載っていた「マツケン食堂」の牛ハツグリルが美味しそうだったのでまずは確保しようという算段です。しかし、残念ながら本日分はすでに売り切れ。ついでにさっき食べたそばでお腹が膨れてきたため、今日はグラスワインだけいただくことに。

 

 会場内の「プレミアムワインバー」にある一杯9,999円のワイン!…は当然無理なので、ワンコインでいただける赤ワインを買いました。メルローの何だったかな。ミディアムタイプで渋みも強くなく、結構イケる一杯でした。

 

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 これを買ったあと、売り場近くの乾杯広場なるスペースにテーブルがあったのでそちらに移動したのですが、売り場に近いところは先客でいっぱい。開いてる席を目指して奥へと進み一番どんづまりのところでようやくグラスを置けたのですが、その直後、正面のステージに女の人が。

 

「皆さま、本日はお越しいただきありがとうございます。これよりナポリ舞曲のライブステージを始めさせていただきます。どうぞごゆっくりお楽しみください!」

 

 なんと、オルガネットとタンバリンによるオンステージが始まってしまいました。僕がいるのは最前列のかぶりつき。出るに出られずワイン一杯だけ持った観客になってしまいました。こんなことなら二杯目と軽~いアテも買っておくべきだったか。と思いながらそのまま30分。ライブも最後まで楽しませていただきました。

 

 試飲して気になったワインも一本買って帰り、当面の休日飲み要員も無事確保。まずはそこそこのスタートダッシュとなりました。

 

(4/30追記)

 牛ハツグリルGetしました。

 

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 そしてこちらが一杯9,999円の証拠写真。もっとすごいのもありました。

 20mlで23,000円!((( ;゚Д゚)))

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